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2009年5月

2009年5月29日 (金)

栄枯盛衰(2) 倉敷市   GX200

200/05/29 はれ

 初めての倉敷の訪問でした。以前から大原美術館と水路景観などで知られていましたが、さらに1997年にデンマークのチボリ公園をモデルにした「倉敷チボリ公園」が開設され、地方都市の第三セクター方式による再開発のモデルとして話題になっていましたので、ぜひ訪ねてみたいと想っていました。

 今回はその良い機会で、長年の念願がかないました。まずなによりも近代美術や東方美術の名品が収集、展示されているという大原美術館を訪ねることでした。評判どおりに、絵画、彫刻、仏教などに関する作品が身近に鑑賞することができ、美術館へたどる道程の虚しさを癒され、心豊かなひとときを過ごすことができたのでした。

 倉敷駅で荷物をロッカーに預けるために、北口に出たところに目に飛び込んできたのが小じゃれたペデストリヤン・デッキと倉敷チボリ公園でした。新幹線駅のすぐ前の絶好の立地です。

 旧倉敷紡績工場跡を再開発して、地域の大きな期待と不安の中で鳴り物入りで開園したものでした。しかし、わずか11年ほどで2000年の1月1日に閉園になり、私が観たのは、解体がすすめられ廃墟と化しつつある寂しい姿の公園跡でした。

 思い直して駅南口に出て、景観地区に向かうために大通りをさけて繁華街通りを歩いたのですが、ここも人通りが少なく、シャッターの降りている店舗が点在して続いていました。

 途中で民芸品をあつかう店にふと立ち寄って、品物を見ながら店主に話しかけたところ、運良く、この中年の店主は街の再開発をすすめているグループのリーダーでした。倉敷の歴史、街の賑わい、その盛衰と現状、いま取り組んでいる街づくりへの想いをいろいろ聞かせてもらいました。

 ここでも大型店の進出による影響、旧来の市街地域の破壊、衰退の実態をまざまさと観る想いで、「開発という破壊」の現実を虚しく考えながら景観地区へ向かったのでした。

 この街のスナップを紹介します。Ricoh GX200wで。

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      解体がすすめられている旧チボリ公園

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          閑散とした「えびす通り」

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      シャッターが降ている売り店舗が点在

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        商業ビル一つが売りに

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         ここもシャッター店舗の並び

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  かつてこの地方で有名な金物屋跡を改造して民芸品店に

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         倉敷の産業を支えた用水路

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        大原美術館の正門前の入り口

 

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2009年5月28日 (木)

栄枯盛衰・福山の街通り   GX200

2009/05/28 あめ

 先週末、会議のために広島県福山市を訪ねました。時間の余裕がありましたので、街中を探索してみました。

 駅の北口前には、築後400年の福山城がそびえています。江戸開幕まもなくこの地方の統治のために3年の年月をかけて築造された堂々たる平城です。今も石垣などはしっかりしており、堅固なつくりを偲ばせます。

 駅の南口側は、市街地域になっており、歩いてみました。駅前大通の脇にローズナード・アーケード街があり、それを抜けて国道を越えたところに、最近整備されたと思われる「ひさまつどおり」がありました。

 この「ひさまつどおり」は、アーケードがなくオープンなバリアフリー方式の小路で、街路樹も良くなじんだ、一見おしゃれな街通りになっています。ところが通りを歩き進むと両脇の店舗が断続的にシャッターが降りていたのです。やはり、此処もかという、虚しい気持ちに陥りながら歩き続けたのでした。

 途中で、街再開発の事務所だったとおもわれる建物をのぞき込むと、計画広報のカンバンが立てかけてありました。それによると再開発事業は1998(平10)年~00(平12)年までの2年間で行われたようです。計画のコンセプトは「賑わいの道づくり」となっています。この通りを突き抜けたところに広場が広がり、その一角に市立図書館を含むりっぱな生涯学習センターがありました。

 「駅から歩いて街通りをぬけて生涯学習センターへ」というアイディアとしては、確かにすばらしいと思われますが、現実はその思惑通りではなかったようです。再開発から8,9年経ったいま、空き店舗、シャッターが目立ち、「賑やかな道」どころか「ちょっと寂しい小きれいな道」になりつつあるのです。

 日本中の地方都市で観られる現象です。大型店進出とモータリゼーションによる地方都市の中心市街地で進んだ破壊の典型だと言えます。

 何とか再生、活性化できないかと補助金を投入して進めた再開発事業の効果の実態です。これは同じ日に訪ねた、街づくりで有名な倉敷市でも同じ有様でした。

 栄枯盛衰の実情をスナップで紹介します。 Richo GX200で。

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2009年5月16日 (土)

ムダな徳山ダム 導水路計画の見直し

2009/05/16 雨

 昨日、名古屋市の河村新市長が徳山ダムの導水路計画の費用負担を見直し、撤退を検討することを表明しました。

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 市民の目線、立場に立った市政を標榜して新市長になった河村氏ですから、当然と言えば当然ですが、適切な意思表示だと思います。今後の行動を注目しながら、応援したいと思います。

 先週の土曜日には、岐阜県地方自治研究センターの主催で完成後の徳山ダム視察ツアーがあり、導水路計画の問題を現地で観たばかりでした。

 徳山ダムは、昨年完成しましたが、計画から完成まで半世紀50年の年月を経て、約3500億円の巨額の費用を費やしました。しかし、総貯水容量6億6千万トンの日本最大のダムですが、堆砂容量3億トン近くで、限定的な治水、発電以外に使い道もはっきりしない、まさに「ムダなダム」なのです。

 また、8集落、466世帯の旧徳山村が全村水没、廃村という全国希なダム計画で、移転まで30年余、村民は翻弄され続けました。私は、30数年間、旧徳山村の住民の人々の不安と抵抗の無念の歴史を、いわば「ダム難民」の実情を怒りをもって観つづけてきました。

 ダム本体は完成しましたが、今一度、徳山ダム建設の愚行を確認する必要があると思います。なぜなら、同じ愚行をなお繰り返している設楽ダム計画を止めさせることが必要だからです。

 巨大なムダ 徳山ダムの現在のスナップを紹介します。 

                         Pentax K-m

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市町合併の効果と負の影響?  Pentax K-m

2009/05/15  小雨

 学生とフィールドワークの準備を進めています。今年の課題は、市町村合併の効果と影響について選択することにしました。

 「少子・高齢化と地域セーフティーネットのあり方」「市町村合併後の地域と生活」「地方都市の中心市街地の空洞化と活性化」の3つの課題からどれを選ぶか学生と検討した結果、圧倒的に「合併問題」に関心が集中しました。

 いわゆる「平成の合併」が一段落し、政府も今後は強力には推進しないと表明している中で、なぜ、「合併問題」に関心が集中したのか、まだ明確になっていないのですが、身近な問題として学生には強く関心があるようです。

 一通り、合併政策の経緯や概要を調べ、とくに東海4県の実態を幾つかの特徴に基づいて類型化し、調査地域の選定段階にあります。

 その一つである田原市の現地に出かけ、条件の確認や予備的な情報収集をしてきました。

 現在の田原市は、愛知県の東南部の渥美半島にあった田原、赤羽根、渥美の3町が合併した新市です。この地域は日本有数の大規模な近代的な農業地帯であり、20年ほど前からトヨタの進出で工業地帯としても急に発展した農工振興地域です。

 つい昨年の春先までは「トヨタ城下町」として元気のある地域として注目され、その勢いで合併話も紆余曲折を経ながらも進められました。

 昨年の秋から、世界的な金融恐慌と急激な経済不況による、大幅な企業税収の減少で地域社会は大きな影響を受けています。

 平成の合併の実態と経済不況の直撃の影響を学生と一緒にじっくりとフイールドワークしたいと思います。

 下見の際のスナップを紹介します。 Pentax K-mで。

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   りっぱな旧赤羽根町庁舎も今は市民窓口センター

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  旧町名が記されていた石碑もノッペラボー

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 町制30周年の記念タイムカプセル 赤羽根町はもうない

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     市内を巡回するコミュニティバス

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 中国・南昌からの農業研修生の女性たち

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  広大に広がる農業業施設

  

  

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2009年5月 3日 (日)

「親水」工法なる破壊    PentaxK-m

09.05.02 はれ

 連休のさきがけに、近くの浜名湖畔の宿で温泉につかり心身をほぐしてきました。

 浜名湖周辺には幾つかの温泉があり、隣接して近くにありながらそれぞれ湯質が異なります。海水温泉のような塩分の強いところ、ゆらゆらと体を包んで揺り動かすようなしっとりとした湯、透明ですっきりとした湯などいろいろで、周囲の景色もまったく百景です。

 浜名湖の遠景、水辺の波打ち際、波立つ潮流などながめていると日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。

 しかし、この浜名湖も湖水の汚染がすすんで、生態がひどく痛められています。過日、近くの食堂に入ったとき、その主人が湖水の汚れを強く嘆いていました。魚が少なくなり、産物の牡蠣もナマで食してはいけないという規制がおこなわれているというのです。

 流入する都田川の上流にダムが建設され流水が激減したこと、周囲のみかん農園で大量の農薬と化学肥料などが使われていることなどの影響で、ひょうたん型の閉鎖水域の水質がわるくなっているのだと。名産、三ヶ日みかんの産地であるだけに、あまり声高に批判できないと囁いていました。

 帰途に、新緑の山道を楽しむために旧豊川道の脇道にはいたところに、「親水公園」がありました。期待して園内を歩いてみましたが、まったくがっかりしました。

 「親水」とは、さいきん国交省や自治体が河川の改修をする際に川辺を公園風にして人々が水に親しみ憩う場をつくっているものですが、いわゆる「近自然」と似ても否なる紛い物の「自然の人工化」です。人工的破壊です。

 その典型的な工事ともいえる工法が、この「親水公園」でした。砂防ダムにコンクリートの堤防と河床、階段で流水に近づけるというだけです。周囲のさまざまな色合いの豊かな新緑の山と不釣り合いな「箱庭公園」そのものです。

 浜名湖の一見のどかな風景と「箱庭」の一部をスナップしてみました。

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