山河・流域

2009年11月 7日 (土)

設楽ダム見直しで揺れる水源地域 その2 K-7

2009.11.7 はれ

 設楽町松戸地区はダムサイト予定地の真上に位置する10数戸の歴史的に古い集落です。

 ダム計画当初から住民のほとんどが厳しいダム反対の意思を表明していましたが、国の圧力と町のダム推進の行政に押し流されて、やむを得ず建設に従う方向に同調したのでした。

 この地域は陸の孤島のように山の頂に集落しているために水源が乏しく、1960年代の米増産政策に応じて、自らコンクリートの貯水槽をつくり山から引いた水を貯め、温めながら開墾した水田で米作りをしていました。

 しかし、減反政策が進められた今では、水田の一部は雑草地に変わっています。水田を切り開いた一部に残された墓地の丘から想像すると、水田開墾がいかに苦労であったかが見られます。

 この地域のひとに話を聴くと、今さらダム見直しと言われても・・・いう返事が返ってきましたが、きびしい山村生活の実情と集落への愛着で複雑な心境にあるようです。

 丘の上を切り開いた水田と集落をスナップしました。Pentax K7で。

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松戸地区直下のダムサイト予定地

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同じ姓の10数戸が集落する山里

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40年前に開墾された山頂の水田

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手作りの貯水槽 4名の記念碑石が苦労と豊作祈願の想いが記されている

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ダム計画への無念の気持ちがこめられたビラ

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2009年11月 5日 (木)

4ヶ月ぶりのブログ復帰・・設楽ダム見直しで揺れる水源地域 K-7

2009/11/5 晴れ

4ヶ月ぶりの復帰です。この間、職務の多忙と世の中のもめごとなどのお付き合いや体調不良などであたふたしていましたら、夏も過ぎてもう秋が深まる時期になっていました。

この間、いろいろありましたが、何と言っても大きな出来事は8月30日の総選挙の結果による政権交代でした。民主党を中心とした新政権のマニフェストで公共事業の見直しや官僚依存の脱却など政治のあり方の転換が行われ始めました。

この地方に関わることでは、八ツ場ダムや川辺側ダムの中止などダム計画の全面的な見直しが行われることになり、設楽ダムもその一つになっていることです。

私たちが30年間近く主張し続けてきた問題が、ようやく現実になりつつあり、大事な転換の時期を迎えつつあります。

そんな状況の中で、久しぶりに豊川上流を訪ねました。

すべてPentax  K-7で。K-7はとてもいいです。

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宿の裏を流れる宇蓮川 ダムからの放流で水量はあるが水質は悪く板敷きの河床は藻で黒緑色

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宿の窓から一見のどかな「清流」もどき

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間伐が進められる鳳来の山

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樹齢は約50年。日当たり場所によって育ちが異なる

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設楽町松戸地区への坂道で。ここの標識は以前の貯水容量8000万トン計画時の湛水線。

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田口小学校の真下の湛水線。ここは1億トン計画の標識。

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2009年6月 1日 (月)

豊川の霞堤を歩く  Pentax K200

2009.05.31 くもり

 豊川を守る住民連絡会議の行事で、豊川の右岸でかつてこの地域の洪水時に大事な役割を果たしていた「当古霞堤」を歩きました。

 豊川の下流域はかつてから氾濫地域で、洪水による水害にたびたび見舞われていました。そのために江戸時代にはこの流域に9カ所の霞堤が築かれ、水害の低減が図られていました。一時の洪水の氾濫を堤内の遊水池で緩和する、いわゆる「低水工法」という先人の優れた知恵による治水技術でした。

 近代になってこの遊水地域に農業が広がり、水害の危険性が高まることにともなって、住民から霞堤の締め切りなど治水対策が強く求められていました。

 1965(昭40)年に、長年の念願であった豊川放水路の完成にともない、右岸側の霞堤5カ所が締め切られ、遊水地域は一般の農用地、住宅地域に変じました。現在なお、左岸側の4カ所の霞堤が活きて、治水の役割を果たしています。

 今回は、締め切られている旧「当古霞堤」を歩いて、霞堤の役割、治水のあり方などを考える企画でした。

 霞堤が締め切られたことによる地域内の排水をするための大規模な排水機によって堤内が守られていること、実際に歩いてみると霞堤は予想以上に頑丈な堤防が築かれていたこと、堤内には遊水時の水害を守るために「水屋」方式の家屋が残っていること、宝暦年代の災害を祈念したと思われる地蔵群が残されていることなど、いろいろ観ることができました。

 現在のこの地域は、農業地域になっており、主として大葉や菊花などのハウス栽培とキャベツなどの露地野菜が栽培されています。

 心配された天候もなんとか持ちこたえてくれ、2時間余りの有意義なフィールドワークでした。

 その一部をスナップで紹介します。 Pentax K-mwで。

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        旧霞堤と現存の霞堤の略図

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         豊川放水路の分水施設

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         当古霞堤に向けて歩く

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      霞堤の堤内(右)と堤外の新興住宅地

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            霞堤の説明掲示版

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      宝暦三年の表示がある古い七体の地蔵群

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      遊水池内にある当古地区の神社前で

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       当古地区内にある水屋式住宅

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            霞堤内の農地

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2009年5月16日 (土)

ムダな徳山ダム 導水路計画の見直し

2009/05/16 雨

 昨日、名古屋市の河村新市長が徳山ダムの導水路計画の費用負担を見直し、撤退を検討することを表明しました。

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 市民の目線、立場に立った市政を標榜して新市長になった河村氏ですから、当然と言えば当然ですが、適切な意思表示だと思います。今後の行動を注目しながら、応援したいと思います。

 先週の土曜日には、岐阜県地方自治研究センターの主催で完成後の徳山ダム視察ツアーがあり、導水路計画の問題を現地で観たばかりでした。

 徳山ダムは、昨年完成しましたが、計画から完成まで半世紀50年の年月を経て、約3500億円の巨額の費用を費やしました。しかし、総貯水容量6億6千万トンの日本最大のダムですが、堆砂容量3億トン近くで、限定的な治水、発電以外に使い道もはっきりしない、まさに「ムダなダム」なのです。

 また、8集落、466世帯の旧徳山村が全村水没、廃村という全国希なダム計画で、移転まで30年余、村民は翻弄され続けました。私は、30数年間、旧徳山村の住民の人々の不安と抵抗の無念の歴史を、いわば「ダム難民」の実情を怒りをもって観つづけてきました。

 ダム本体は完成しましたが、今一度、徳山ダム建設の愚行を確認する必要があると思います。なぜなら、同じ愚行をなお繰り返している設楽ダム計画を止めさせることが必要だからです。

 巨大なムダ 徳山ダムの現在のスナップを紹介します。 

                         Pentax K-m

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2009年5月 3日 (日)

「親水」工法なる破壊    PentaxK-m

09.05.02 はれ

 連休のさきがけに、近くの浜名湖畔の宿で温泉につかり心身をほぐしてきました。

 浜名湖周辺には幾つかの温泉があり、隣接して近くにありながらそれぞれ湯質が異なります。海水温泉のような塩分の強いところ、ゆらゆらと体を包んで揺り動かすようなしっとりとした湯、透明ですっきりとした湯などいろいろで、周囲の景色もまったく百景です。

 浜名湖の遠景、水辺の波打ち際、波立つ潮流などながめていると日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。

 しかし、この浜名湖も湖水の汚染がすすんで、生態がひどく痛められています。過日、近くの食堂に入ったとき、その主人が湖水の汚れを強く嘆いていました。魚が少なくなり、産物の牡蠣もナマで食してはいけないという規制がおこなわれているというのです。

 流入する都田川の上流にダムが建設され流水が激減したこと、周囲のみかん農園で大量の農薬と化学肥料などが使われていることなどの影響で、ひょうたん型の閉鎖水域の水質がわるくなっているのだと。名産、三ヶ日みかんの産地であるだけに、あまり声高に批判できないと囁いていました。

 帰途に、新緑の山道を楽しむために旧豊川道の脇道にはいたところに、「親水公園」がありました。期待して園内を歩いてみましたが、まったくがっかりしました。

 「親水」とは、さいきん国交省や自治体が河川の改修をする際に川辺を公園風にして人々が水に親しみ憩う場をつくっているものですが、いわゆる「近自然」と似ても否なる紛い物の「自然の人工化」です。人工的破壊です。

 その典型的な工事ともいえる工法が、この「親水公園」でした。砂防ダムにコンクリートの堤防と河床、階段で流水に近づけるというだけです。周囲のさまざまな色合いの豊かな新緑の山と不釣り合いな「箱庭公園」そのものです。

 浜名湖の一見のどかな風景と「箱庭」の一部をスナップしてみました。

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2008年10月26日 (日)

豊川流域 交流座談会のご案内

2008/10/26 くもり

一ヶ月ぶりのご無沙汰です。

諸事が立て込んでいて、なかなかアップできませんでした。

11月の行事企画をご案内します。

ご都合のよい方、ご関心のある方、是非ご参加下さい。

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2008年9月23日 (火)

ブログ復活    豊川を守る交流座談会 byGX200

2008/09/23 はれ

 ココログブログのメンテナンスで、画像ファイル容量変更のため挿入がうまくいかず、ご迷惑をおかけしました。

 ようやく変更に対応できるようになりました。

               

 

 私どもの豊川を守る住民連絡会議は、夏の行事の一環として、豊川の清流を守る交流座談会を連続して企画しています。

 先日、9月21日日曜日には、蒲郡市の市民会館で「豊川の水問題を下流で考える」と題して開催しました。

 企画の主旨は、  豊川は東三河地域の中心を流れ、いわゆる「母なる」川です。豊川用水・総合用水などの水資源開発て゛中・下流域に利益をもたらしてきました。しかし他方で河川や三河湾の生態系に大きな影響をあたえています。
 また、いま進められている設楽ダム計画は、過疎化が進む水源地域、中山間地域に深刻な影響が心配されます。
 あらためて豊川流域の開発と流域の関わりをふまえて、水源地域の住民の皆さんと交流しながら、豊川と三河湾の環境保全や上・下流の地域のあり方を考えたいと思います。  同時に『豊川流域写真展』を開催します
。・・・ということです。

 まず、蒲郡市議の荘田博巳さんに「下流受益地では何が問題か」を話題提供していただきました。

 荘田さんは、蒲郡市はもともと水源が乏しく水不足に苦しんでいた地域であるが、豊川用水、総合用水事業で安定した水供給を受けることができるようになって受益地としてたいへん感謝している。しかし、いま開発が進められている設楽ダム計画はほんとうに必要なのか、その費用負担は妥当なものであるのか、考え直してみる必要があることを、強調して訴えました。

 蒲郡市の水利用の実態から、これ以上の水資源の開発は必要がないこと、そのための資金負担はムダであること、むしろ深刻な問題になっている市民病院の充実、高齢者の福祉対策、子どもの養育・教育に対する財政支援が緊急課題であり、ダム開発の公共事業を全面的に見直しをすべきであることを具体的なデーターにもとづいて分かりやすく説明がありました。

 続いて、設楽町で「炭やき塾」を経営しながら、水源の森を守り山村の地域作りに取り組んでいる斎藤和彦さんから、豊川の清流をまもり、下流域の洪水害を防止するためには、いかに水源の森を守ることが大事か、そのために都市住民との交流や森づくりにどのように取り組んでいるか、具体的な活動の様子とこれからの提案について熱っぽく語られました。

 また現在、設楽町議会ではダム計画の推進をめぐって、ダム計画に批判的な住民による住民投票の条例制定要求の動きがあり、これに対して住民投票をさせないために推進派から妨害的な請願がでており、対立の構造が浮き彫りになるなど緊迫した事態についての報告もありました。

 座談会では、お二人の話題提供、提案にもとづいて、ダムに依存しない多様な治水のあり方、過剰な水需要の見直しの必要性、ムダな公共事業の排除など、住民の立場からきびしい意見がいろいろ出されました。

 次回は、11月9日(日)に 田原市で開催を予定しています。

  座談会の様子を紹介します。  Ricoh GX200で。

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 座談会と写真展の会場

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  荘田さんはムダな設楽ダムはいらないと持論を熱弁

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 お二人の提案にもとづいて熱心に意見交換

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2008年9月13日 (土)

徳山ダム完成間近 光と陰 Pentax K200D 

2008/09/13  /くもり

 しばらくのご無沙汰でした。写真掲載がうまくいかないのでお休みしていました。早く回復できるよう願っています。

完成間近の徳山ダムに行ってきました。2006年9月にダム本体が完成し試験湛水がはじめられ、この4月から建設事業から管理事務所に移管されました。

 1957年(昭32)電力発電ダムとして計画されてから、なんと50年の歳月を経てようやく完成にこぎ着けられました。私が1965年の夏にはじめて旧徳山村をバイクで訪ねてから40年以上になります。この間、このダムの問題について明らかにし、その経緯をずっと追跡してきました。

 ダム建設が完成間近になっているこの時期に、あらためてこのダムの実態を確認するためもあって訪ねました。

 巨大なロックフィルダムに遮られた揖斐川の豊かな流れの貯水湖(徳山湖)に8つの集落が水没した姿は、《無念》の想いが深く潜んでいるようでした。

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  揖斐川に横たわる巨大なロックフィルダム

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 旧徳山村の8つの集落が沈むダム湖

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 このダムは何のためか・・・

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 藤橋城、プラネタリウム、モーターキャンプ場へのデザイン橋、いずれも水源地域の活性化に期待されたが、今は寂しくたたずむ

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 周辺整備事業で整備された観光施設だが、人はまばら、店は大方が閉店

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2008年8月19日 (火)

「身土不二」の地域づくりをめざして  GX200

2008/08/18   はれ

 昨日は、夏恒例の「新しい水文明を考えるシンポジウム」を開催し、充実した内容でした。このシンポは、私たちの豊川を守る住民連絡会議が発足してから毎年、その時々の状況の問題をテーマにして夏に開催しているものです。

 今年は、「水源山村の地域づくり」をテーマに、上流地域でそれぞれ独自の実践をしておられる二人の話題提供にもとづいて座談会形式で企画しました。

 豊川は三河湾の河口から設楽町の段戸山の水源まで約80数㎞、愛県内だけを流れる比較的まとまりのある水系指定河川で、この地域の「母なる川」であり、その流域を東三河地域と称しています。

 この川には、古くから牟呂・松原用水が整備され下流域の干拓地の水田を潤してきました。戦後には、渥美半島、豊橋周辺の農業用水、三河湾工業地域の工業用水、都市用水など水資源開発を目的として豊川用水が建設され、さらにそれに上乗せした総合用水事業がすすめられ、下流地域の発展に多大の貢献をしてきました。

 しかしその結果、河川の生態系、環境に大きな影響を及ぼしました。そのために40年ほど前から設楽ダム計画が進められ、現在は環境影響評価を終え、基本計画の確定の段階にあります。

 私たちは、この設楽ダム計画は、豊川流域や三河湾の生態系をいっそう破壊する可能性が強いこと、さらなる水資源開発は必要ないこと、水源山村の住民生活や地域社会を犠牲にし、水源地域に壊滅的な影響を及ぼすことになることなど、また計画当初から40年を経ても本体の建設が進んでいないこのような大規模な公共事業はその必要性、妥当性の根拠がなくなりつつあるものと考え、全面的な見直しを求めています。

 今回のテーマでは、ダム計画に負けない、ダムに依存しない水源地域のあり方を具体的に検討することにしました。

 話題提供者の一人の松沢政満さんは、脱サラ後、郷里の新城市内にもどって有機農業を中心に「百姓」を営んで居られます。松沢さんは、近代農業経営と有機農業を中心とした「農」のあり方を対局として比較し、有機農業を中心とした小さい農、競争でなく共存、グローバリズムでなく身土不二、産地間競争でなく地産地消などを基本とする「自立した農」の実践について報告がありました。

 斎藤和彦さんも会社勤めをやめて郷里の設楽町に戻り、水源の森と水を守るために炭焼を中心とした「すみき塾」の活動を続けておられます。斎藤さんには、90%近くの人工林化した水源地域の森林の状態に危機感を持ち、混交林の推進、照葉樹林(雑木)を活用した炭を多様に利用する方法により山村の活性化をすすめることの必要性、そのための活動について熱っぽく「夢」を語っていただきました。

 お二人の報告にもとづいて、会場の参加者による意見交換を行いました。近代的な便利さ、開発の有用性を強調し、追い求めるだけではなく、その破壊の影響、負の犠牲、行き詰まっている状況をしっかりとみて、転換のあり方を具体的に考え、すすめていくことの必要性を確認しました。

 私たちの活動は、まだまだこれからということを実感しました。

 同じ会場で、これまでの活動で記録してきた豊川流域の実態写真を展示しました。

 ひきつづいて、次の日程で連続座談会を予定しています。

◇9月21日(日)蒲郡市   蒲郡市民会館

◇11月9日(日)田原市   田原市福祉センター(予定)

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           座談会会場

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       報告する松沢さん(右)と、斎藤さん

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           熱心な議論

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           流域写真展の様子

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2008年8月 8日 (金)

『水害大国』辻田啓志著  Pentax K200D

2008/08/08  はれ

 親しい知人の辻田啓志さんが 

     『水害大国』という本をだしました。

 ぜひ、購読して下さることをお薦めします。

            

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       辻田啓志 著

発行・つげ書房新社(定価 1200円+税

          

 「災害は忘れたころにやってくる」といいいますが、   2003、4年は大きな台風、豪雨による水害が各地でありました。

 新潟豪雨、福井豪雨、台風23号台風京都・兵庫北部豪雨、台風21号三重県宮川豪雨などです。

 これらは予測以上の台風や豪雨による自然災害として報道され、国政府・行政も強調しています。

 しかし、辻田さんは、災害の実態を見て、これらは単なる災害ではなく、「人災」、政府・行政の「怠慢災」だと判断し、何度かの現地調査をふまえて、するどく指摘しています。

 私も京都・兵庫北部、宮川流域の現地調査に同行し、また福井の水害現地調査を行い、このことを実感しました。

 本書は、辻田さん独特の軽妙で分かりやすい文章ですが、内容はきわめて鋭く、何度も現地に足を運んで調査をした裏付けがはっきりしているだけに、説得力があります。

 写真も随所に掲載されており、災害の実態を分かりやすく説明しています。写真の一部は、私も協力しています。

 ぜひ、ご購読下さい。

現地調査時の写真を追加して紹介します。

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  福井県美山村の水害後(現 福井市)

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  足羽川下流・福井市内の決壊現場

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三重県宮川村内の森林崩落現場、筆林が崩落のはじまり?

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2008年8月 6日 (水)

第26回 新しい水文明シンポ

2008/08/06  はれ/酷暑

 豊川を守る住民連絡会議主催の夏恒例のシンポジウムを開催します。 第26回目です。

 設楽ダム計画が基本計画確定の間際の段階にありますが、あらためてダムのない、ダムに依存しない水源山村地域のあり方を考えます。

 同時に、豊川流域の写真展も再開催します。

  多くの皆さんにご来場いただき、活発な座談会になることを願っています。                                                                         

第26回新しい水文明を考えるシンポ豊川流域写真展

  座談会・水源山村の地域づくりを考える

 ○会場  豊橋市民文化会館 2階第5会議室

 ○日時  8月17日(日) 

         ◇写真展  11時~18時

         ◇シンポ   13時30分~16時

 ○話題提供

  ◇「中山間地域で自立した農」 松沢政満 さん       

                                                     (新城市・福津農園)

  ◇「水源の森と地域づくり」 斉藤和彦 さん          

                                                     (設楽町・炭焼塾)

  ○連絡先   E-mail   toyogawa@tees.jp    

                               または wmasashi@nifty.com

  ※下図をクリックすると案内チラシの拡大画面になります。

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     水源の森と炭焼塾の活動について話す斉藤さん

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2008年6月23日 (月)

鈴鹿山系、湖東の森林   RICOH GX100

2008/06/22  くもり、一時あめ

 先週に続いて森林の観察ツアーがあり、参加しました。今回は鈴鹿山脈北部、滋賀県側の湖東の山間部です。

 長年にわたって琵琶湖の乱開発問題を中心に、全国の森林、河川、湖沼などの環境問題に取り組んでいる大阪の知人の企画です。

 滋賀県は財政難から、最近、営林公社の廃止計画を進めています。この公社は、琵琶湖総合開発計画の一環として、周辺の山林を個人所有者から借り受けて公社による管理、営林事業を行うことを目的として始められたものです。

 ところが、営林公社の経営は、林業の不振にともなって大幅な赤字、負債を重ねることになり、破産状態に陥ってしまいました。

 嘉田知事は、この営林公社の廃止、整理をおこなうために、大阪府、京都府などの債権者に対して債権放棄を申し出ています。

 そして、膨大な琵琶湖周辺の営林公社の管理する森林を経営難のために、所有者に返還するというのです。滋賀県に放り出された森林は、一体、どうなるのでしょうか。

 今回のツアーは、この営林公社の管理する森林の実態を現地で観察するという企画でした。実情は、先週の愛知県三河地方の森林とまったく同様です。

 多くの森林が、密植、立ち枯れ状態で、荒廃が進んでいます。この状態で、さらに営林公社が所有者に返還すれば、一層の荒廃が深刻化することは間違いありません。

 日本の森林、国土の荒廃が環境保全の限界状態に近づきつつあることを実感しました。      

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           保水力にすぐれた雑木 ヤシャブシ

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      植林のあと、シカに若木を食べられないための防止袋らしい

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                 山の中腹から琵琶湖を望む

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                 クマ被害防止用のテープだそうだ

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          手前はよく管理されている。奥は未管理な林

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               木の枝に生み付けられたアマガエルのたまご

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     よく整備された 県営・御池林道だが、側の山は全くの未管理状態

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   奥は人工林の杉林、手前は雑木林。どちらが森林として豊かなのか・・・

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    すばらしい愛知川上流。この清流の下流には県営永源寺ダム。

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2008年6月16日 (月)

三河の森林と炭焼塾  Ricoh GX100

2008/6/15 晴れ

 今日は、愛知県の東部を流れる豊川(とよがわ)の再生と流域社会の共生を求める活動をしている私たちの団体が主催した、水源地域の森林を見学し、山村活性化に励む炭焼塾を訪ねるプログラムがありました。

 水源地域の森林の80数%が人工林ですが、管理が行き届かず荒廃しつつあり、将来が心配されています。

  林業を目的とした杉、檜などの人工林は、植林してから20年間ほどは下刈りや枝打ち、間伐などの管理が必要です。しかし、外材輸入や新建材の普及などで日本材の利用が低迷し、高齢化による林業従事者が激減したこともあって、ほとんど管理が放棄されているのが実情です。

 多くの個人所有の森林は、採算がとれないために管理されず、地域外の所有者の森林も放置状態です。森林管理の必要性、重要性が指摘されてはいますが、実際の管理は簡単ではありません。

 戦後、5,60年前から地域政策として補助事業による植林が進められました。しかしその後、燃料革命や外材輸入による林業衰退と過疎化で管理されなくなったのです。

  地域も高齢化率40%以上の限界集落状態です。これからさらに、その影響、弊害が深刻になることは間違いないと、危惧されています。

 今回は、設楽森林組合の伊藤さんの案内による管理されていない森林と管理されている森林、それに原生林を観る企画。そして厳しい状況の中で、山の豊かさを活用した山村活性化に取り組んでいる斉藤和彦さんの「三河炭焼塾」の活動を見学しました。

 森林の実態、管理の必要性と困難さを現地で実感し、:豊かな原生林、山の自然との共生に取り組む情熱に触れて、あらためて私たちの20数年来の活動の役割の大事さを痛感し、励まされました。

 その一部を紹介します。 すべてRICOH GX100で

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                     未管理の森林を観る

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                   密植状態のままの未管理な森林  

     根元はゴロゴロで保水力は低く、立ち枯れや荒廃が進む

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   間伐・管理された森林、下草も育ち表土が形成されつつある

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   すばらしい、みどり豊かな自然のやま  「きららの森原生林」

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                  原生林近くを流れる清流

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     山の豊かさ、炭焼の夢を熱く語る  塾長の斉藤和彦さん

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2008年5月18日 (日)

駿河灘海岸  Pentax K200D

2008/05/18 はれ

  久しぶりの更新です。

  この週末に、カナダから帰国中の娘と、川崎に在住の長男家族と一緒に焼津から富士山周辺の家族旅行に出かけていました。久しぶりの一同の合流です。

  娘はカナダの大学院を修了後、カナダ中部サスカチュワン州の河川管理機構のエンジニアとして働いています。息子はコンピューターシステムのエンジニアをしており、2人とも技術系で、私たち夫婦とは違った分野の仕事をしています。不思議なものです。

  初日は、娘と御前崎の浜岡原発とその周辺、大井川河口部の海岸を観ました。この辺りの海岸は、延々と広がる砂浜海岸ですが、実際はテトラポットとコンクリート、柵の護岸海岸になっています。

  砂浜の減退がはげしく、大がかりな護岸工事が施されています。原因の一つは、駿河灘に流れ込む天竜、大井、富士など日本有数の大河川の上流にいくつも大規模なダム建設が進められ、ダム湖や上流河川への大量の堆砂により土砂の流出による供給が少なくなったためであるとされています。

  ここにも、開発による破壊が及んでいます。

  大井川の右岸河口部には静岡県立のビオトープ公園があります。河口部の湿地帯を活用した多自然型の公園で、花や樹木が豊富で四季を通じて体験などを学習したり、楽しむことのできるなかなかすばらしい自然的公園です。

  スナップの一部を紹介します。すべてPentax  K200Dで。

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         テトラポットとコンクリート、柵の三重に護岸された海岸

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                           右遠方は浜岡原発

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                         延々と続く防風・防砂柵

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                     よく整備されたビオトープ公園

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                      大井川河口部、右手が公園

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2008年4月21日 (月)

豊川河口で遊ぶ   Pentax K200D

2008/04/21  晴れ

 昨日は、春の豊川河口で遊ぶ行事があり、天気も良く絶好の潮干狩り日でした。

 この行事は、全国の干潟を守る一斉行動と連携したものですが、私たちの豊川を守る住民連絡会議の主催で毎年おこなっている活動でもあります。豊川の河口と三河湾の合流地域で川、海の生態を観察しながら、アサリなどの潮干狩りを楽しもうという企画です。

 この合流地域は、六条干潟を形成しており三河湾の浄化と豊かな生態を成しています。しかし、この干潟の一帯は最近3,40年間に広大な埋め立てによる土地造成が行われ、港湾事業や自動車関連産業の経済活動用地として開発されてきました。そしてさらに、この六条潟も干拓計画が進められてきましたが、その影響が大きいとして計画変更の検討が行われています。

 三河湾は全国でも有数の閉鎖性水域で、かつては漁業、のり養殖、海水浴場などで豊かな恵の海でした。土地造成のための埋め立てと周辺地域からの富栄養水などの流入などで汚染され、現在はもっとも汚染された海湾になっています。

 ここにも開発のための破壊の深刻な実態があります。開発、地域振興の名の下に汚染、生態系破壊を進めることを防ぎ、むしろ再生の努力が必要です。

 自然の感触を楽しみながら、海、川と地域のあり方、私たちの生活のあり方を考える大事なひとときを過ごすことができました。

 その一部のスナップを紹介します。                                              すべてPentax K200D、TAMRON AF18-250mm

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                  大勢の人々が楽しんでいました

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                   青空に激しくさえずるヒバリ

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                         海岸はゴミの列

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          昼食はシジミの味噌汁でおいしくいただきました

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               埋め立てが計画されている六条干潟

 

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2008年3月22日 (土)

ダムに荒ぶ揖斐の谷 Pentax K200D

2008/03/22 sun春暖

  久しぶりに揖斐川の上流を訪ねました。先週に増山たづ子さんの写真展を開催したことと、徳山ダムに関する導水路計画が進められていることが気になって現地を訪ねることにしました。

  徳山ダム付近は冬期通行止めで足止めになっています。しかし、今日はぽかぽかの春のお彼岸。途中の道の駅までは多くのドライブ客がみられました。

  30年前から何度もバイクで出かけた揖斐川上流も、ダム建設にともなって道路はすっかりよくなっています。

  上流にはいくつかのダムがあります。主なものは西平ダム、久瀬ダム、横山ダムそして徳山ダムです。かくて揖斐川の上流は全くの階段状の川になっています。

  この川は土砂の流出が激しく、ダムも埋まりやすく、川の水も濁っています。

  この水を全長44㎞のトンネルを掘って長良川と木曽川に導水するという、とんでもない計画が進められようとしています。総額約900億円の事業だそうです。

  この揖斐川上流の実情をスナップしてみました。 いずれもPentax K200D

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                                堆砂の激しい横山ダム、貯水は濁水

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     山から流入する清流もダム湖で濁水に

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                              堆砂の浚渫あと

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                           ダム観光の夢と現実

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2008年3月17日 (月)

写真展 終了  RICOH GRDⅡ

2008/03/16  sun晴れ

 写真展の最終日、企画当初の期待予測の1,000名を上回る入場者で、成功裏に終了しました。

 入場者の数だけでなく、多くの人々がじっくりと見て、深く考える写真展になったところに大きな意義がありました。

 準備は間際まで突貫でしたが、展示会の内容は予想以上に豊かなものになったようです。

 午後、三河炭焼塾の斉藤和彦さんに「水源地域の生活と地域づくり」と題して講演をしていただきました。

 山村がいかに変貌、衰退してきたか。それにダム計画がどのように追い打ちをかけて、住民を不安定な状態に追い詰めてきたか。

山や山村が下流や都市にもいかに必要で、大事なものか。斉藤さんの実践から説得力のある話を聞きました。

 また、入場者からもこれまでの利便性優先の開発による破壊への疑問、反省、批判の声とともに、いろいろな提案も頂きました。

 これからの活動に活かしていきたいと思います。

                    いずれも  RICOH   GRDⅡ

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                   斉藤和彦さんの講演・座談会

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                      資料を見たり、懇談したり

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                   1,000人目の入場者に記念品

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                         たくさんのメッセージ

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2008年3月15日 (土)

写真展 続報  GX100、 K200D

2008.03.15  sunはれ

 増山たづ子、豊川流域写真展は順調に進行しています。今日は好天に恵まれた土曜日ということもあって、なかなか賑やかでした。

 みなさん、それぞれの写真の前に立ち止まってじっくりと見つめ、考え込んでいる姿が多く見られました。

 また、見学の途中や終わったあとで、中央部のテーブルに座って説明スタッフと意見交換する人、見学者同士で話し合いを始める人など、あちこちで話の輪ができていました。企画者として願ってもない会場の様子でした。

 それにたくさんの方から、率直な感想や意見もカードに書いていただきました。掲示板に貼り切れないくらいです。

 朝日新聞論説委員 伊藤智章さんの記念講演も盛況でした。増山さんの人柄や写真の特徴、ダム開発など河川政策の歴史的経過と現在の過渡期としての混迷状態など、具体的な例を挙げて分かりやすい内容でした。

 明日はいよいよ最終日で、日曜日。多くの見学者を期待したいと思います。

 水源山村、設楽町在住の炭焼き塾塾長、斉藤和彦さんの講演をもとにダムに依存しない山村の地域づくりなどについて、座談会を予定しています。

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                               以上は  RICOH  GX100

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                                                           PENTAX   K200D

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2008年3月11日 (火)

増山たづ子/豊川流域写真展 RICOH GRDⅡ

2008/03/11 sunはれ

 陽春を思わせるぽかぽか陽気の一日でした。今日は、写真展の初日、必ずしも十分な準備が整ったわけではないが、何とか展示会場の設営にこぎ着けることができました。

 お隣の絵手紙グループの展示会との相乗りもあって、初日としては予想以上の見学者が訪れました。

  増山さんの写真は、いつ見ても生活者の目線で村人への慈愛あふれる心情が、しみじみと伝わってきます。また同時にふるさとを奪われ、離れることへの無念の気持ちも強く感じられます。

 見学者のそれぞれがいろいろな思いで増山さんの想いを感じ取られたことと思います。それほど、ほとんどの人が写真に見入っていました。

 また豊川の流域写真展も、大方の人々は水源山村の実際に触れることが少ないこともあり、たいへん興味をもって見学されていました。清流、豊川・寒狭川・宇連川の写真を見ながら、変わりつつある水没予定地域や川の姿に複雑な感想を吐露されたり、言葉を交わしあう見学者の様子が多く見られました。

 これまでの活動の時々に、記録してきた拙い写真ですが、私たちの豊川に寄せる想いや視点、主張の一端を感じていただけたのではないかと、写真展初日として慌ただしい準備の安堵とともに気をよくしました。

 明日から16日の日曜日まで、どれだけの人が、どのように見ていただけるか、楽しみにして期待したいと思います。

  会場の一部をスナップしました。 いずれも RICOH  GRDⅡ

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2008年2月25日 (月)

桑名のはまぐり

2008/02/25  はれ

  所用があって三重県の桑名へ出かけました。ここは私の郷里で、実家のあるところは郊外の山手の方ですが、時間の都合で河口部の赤須賀漁港に立ち寄りました。

  ちょうどシジミやアサリ、ハマグリの採取が終わって選別と獲物の競りを行っているところでした。この時期のシジミは小さいのですが味噌汁にするとおいしいそうです。ハマグリはめずらしく豊作のようで、中ぐらいの大きさのものがたくさん上がっていました。

  桑名の名物、焼き蛤のはまぐりも以前は壊滅的な減少で、朝鮮、韓国などからの輸入物を養生して出荷していたようですが、あまり味が良くないと不評のため、いまはほとんどないと言うことです。

  収穫された貝が川べりの小屋で競りにかけられていました。仲買さんが小さな札に値をつけて出し合い、取り仕切りさんが最高値を読み上げて決定です。それぼと緊迫した雰囲気はなく、のんびりとしたものです。値が決まると、漁師さんの顔がほころび、その場の雰囲気が温かくなります。

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  この長良川、揖斐川河口の名産である「シラウオ」は、ことしは全くの不漁で、漁師の口にもはいらないといって、頭をかしげ、顔を曇らせていました。原因が分からないのだそうです。

 

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              長良川河口堰   いずれも RICOH  GX100

  

  赤須賀漁港のすぐ上流の長良川側には、巨大な建造物、河口堰があります。30年ほど前には、河口堰による河口部の環境や漁業への影響が心配され、この地域でも河口堰反対運動が激しく行われました。

 完成してしばらくたった今、堰上流の水質の悪化や生物生態系の変化、堰下流部でのシジミ、ハマグリなどの漁業への影響が指摘されています。大量に開発された水資源も、使い道なく余っています。

  開発のための破壊が、ここでも見られます。

  

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2008年2月23日 (土)

「自然との共生はやさしくない」

08/02/23 はれ、にわかみぞれ

 愛知県東部山間部の新城市にある一軒宿「赤引」で鳥獣害に関する学習としし鍋をいただく集まりがありました。

 「愛知の農と食と健康を考える交流研究会」の企画でした。この会は、10数年前に子どものアトピー・アレルギーと食に関するシンポジウムがきっかけでできた市民活動グループです。

 子どものアトピーが深刻になり始めたころで、私たちの食生活がインスタント食品、加工食品や添加物、アウトレットなどの導入で便利になるとともにおおきく変質して、その影響がいろいろ表面化しつつあり、食の問題を多面的に考えることの必要から生まれた活動です。

 様々な分野の人々が会員で、年間4回ほどの研究会を開くことにし、そのうち2~3回は現地で実際に体験したり、触れたりしながらの企画行事が行われてきました。

 今回は第48回、「自然との共生はやさしくない」と言うテーマでした。中山間地域では、いまイノシシ、シカ、サル、ハクビシンなどの野生動物による鳥獣害が深刻になっており、その実情を学ぶことが中心です。そして被害防止のために捕獲された獲物を利活用した「しし鍋(ぼたんなべ)」をいただくという楽しい会でもありました。

   味噌味の しし鍋、あまごの塩焼き、こんにゃくと湯葉のさしみ などいずれも新鮮で最高に美味でした。

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                                         いずれも RICOH  GX100

  鳥獣害の被害とその対策の実情について、県の農林水産事務所の担当者・金田さんから具体的な資料にもとづいて分かりやすく説明を受けました。

 野生動物による被害は、ある意味で原因は人間あります。実態を聞けば、野生動物、自然の人間への逆襲であると感じました。森林の人工林化にともなう生態系の変質による餌の減少、里山の放棄と荒廃、餌となる野菜やごみの放置など、野生動物が人間の生活の中に押し入ってくるきっかけをさまざまな形で作ってしまったのです。

 環境保護のための野生動物の保護と被害対策とどのように折り合いを付けていくのか、問題解決の方法は単純ではありません。

 鳥獣害を防止するために仕掛けた柵や有刺線、電流線などで囲われたなかで人間が住むという、皮肉な、逆さまの状態が現実化しているのです。

 都市的生活の便利さのための開発の一方で、自然の荒々しさが人間を逆襲し始めていると言わざるを得ません。

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2008年2月22日 (金)

豊橋でも増山たづ子写真展/豊川流域展と

2008/02/22 はれ、くもり

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                       清流 寒狭川(豊川)   DiMAGE A200

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        設楽ダム一筆調査済みのしるし PENTAX  K100D

 

  1月に行われた朝日新聞主催の「増山たづ子写真展」を豊橋でも開催することになりました。

 朝日新聞社と増山さんの写真・資料の所蔵者のご厚意でパネルを借用できることになり、私たちの豊川の清流を守る活動の記録写真展と併行して、3月11日(火)からの開催に向けて準備を進めています。

 開催の概要は次の通りです。

《企画主旨》

 旧徳山村の増山たづ子さんによるダムに沈みゆく村びとの生活を同じ生活者の目線で撮影した貴重な写真と、

 水資源開発で「いじめられすぎた豊川」と30数年の長期にわたる設楽ダム計画によって難民化している設楽町の実情と豊川流域を記録した写真で流域のあり方を市民とともに考える写真展

《内容》

(1)日時 2008年3月11日(火)~16日(日)                                           10時から19時まで

                      ※最終日は17時まで

(2)会場 豊橋市民文化会館 2階 第1展示室

(3)内容 ①増山たづ子写真 約50点 朝日新聞社提供                 

      ②増山さん紹介ビデオ   

        メ~テレ制作 名古屋テレビ提供予定

      ③豊川流域関係 約50点 自作写真パネル

      ④豊川紹介ビデオ(予定)

            ⑤講演○伊藤智章さん(朝日新聞論説委員)  

 「増山さんの写真から見たダム問題」

   ○設楽町住民(交渉中)

 「水源地域の生活と地域づくり」(仮)

      ④絵地図、資料等

(4)入場料    無料(資料代等カンパ)

 

詳細イメージは、下記のポスターPDFをご覧下さい。 

「poster.pdf」をダウンロード

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2008年2月 9日 (土)

産廃銀座?

08.02.09 曇りのち雨、ゆき

  昨日、所用で郊外にある技術科学大学に出かけた際、約束の時間に少し余裕があったので、周辺を探索しました。

  このあたりは、愛知県でも有数の農業地帯です。この時期は、キャベツ、白菜の出荷が盛んですが、このほかに畜産、ハウスでのオオバ(アオジソ)の栽培など露地、施設での生産が多様に行われています。

  農地と農家の間のあちらこちらに、「産廃反対」のカンバンが目立ち、この豊橋市南部の海岸地域一帯は、「産廃銀座」と言われるほどたくさんの産廃処理施設が散在しています。

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                            RICOH  GRDⅡ

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                              MINOLTA  DIMAGE A200

   農地や林地の土壌汚染、地下水や太平洋に流出する排水の汚染、汚濁などが心配されています。また、不完全な処理物が蓄積されたり、汚染物が混入した「堆肥」で作目障害もあちこちで見られ、環境にも農業にもたいへん危険な状態が広がっています。

 多くの産業廃棄物は、首都圏などほとんど県外から持ち込まれています。産廃は管理、規制の弱いところへと流れると言われますが、条例で厳しく取り締まっている静岡県との県境のこの地域に産廃施設が集中しはじめたのは、この10年ぐらいです。

   産廃問題に取り組む市民運動も粘り強く活動を進めていますが、許認可をおこなっている県や市の行政の役割、責任も重大です。

  一度、汚したもの、破壊したものを再生するのは容易ではありません。厳しい監視が必要です。

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2008年1月 6日 (日)

増山たづ子写真展 ふるさと解体の記録

2008/01/06 はれ
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RICOH  GRDⅡ

 名古屋駅近くの「ノリタケの森ギャラリー」で旧徳山村の写真ばあちゃん増山たづ子さんの写真展が5日から始まった。名古屋方面へでかける所用があったので会場に立ち寄った。

 30年ほど前に増山さんが営む民宿に泊まったときから親しくおつきあいすることになり、20年前には増山さんの人生とダム計画に対する無念の想いに関する一文を書いたことがある。

   増山さんは夫が結婚間もなく戦地インパールにでかけて消息が途絶えたあと、いつか帰るのではと希望を抱きながら、ダムに沈むふるさとを写真に撮り続けた。徳山村の住民として山村の生活者の目線でコンパクトカメラのシャッターを押し、会話をしながら記録した写真である。

 徳山ダムは1957年(昭和32)に計画が公表された総貯水容量6億6千万トンの日本最大規模の巨大ダムで、8集落約460戸の全村水没移転という先例のない大公共事業である。1970年代末に移転がすすみ、ダム本体工事が始まってから20年余、ようやく今年の春先に完成すると言うことになっている。

 しかし、その目的は社会の変化とともに利水中心から治水へと傾き、その必要性や環境に及ぼす影響などさまざまな問題が続出して計画は変転した。5カ所の集団移転地などに移転した旧村民の生活は不安定な人々が多く、残存山林の問題は依然として未解決のままである。

   このふるさと旧徳山村の解体と公共事業に翻弄されてきた住民の生活を観つづけながら「ダム難民」の実情を思い知った。

 増山さんの写真は、既に無い旧徳山村の生活を無念の想いで写し撮った貴重な記録である。

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2008年1月 3日 (木)

新年祈願

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豊川稲荷 参拝者の行列

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堂々たるお稲荷さん拝殿

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豊川の河口から16㎞ 絶景地点のひとつ

 2008年を迎えて、新年あけましておめでとう、と心から挨拶したいところではあるが、世の中の実情を想うとなかなか素直な気持ちになれない。

   賀状には「昨年は標語の『偽』 『壊』などに象徴されるように小泉政権から強行された『偽装』改革の影響による格差拡大が深刻化し、生活不安、社会不安がさまざまなところで顕在化しました。新年こそは、希望をもって安心な生活ができるよう願うばかりです。」と書いた。

 近くに在住しながら、はじめて豊川稲荷に初詣に孫家族と一緒にでかけた。豊川(とよかわ)稲荷は、稲荷と称するが神社ではなく円福山豊川閣妙厳寺という由緒ある曹洞宗の寺院である。お稲荷さんは寺院の境内を鎮護する役割であるが、日本三大稲荷の一つとして商売繁盛を願う参拝者でにぎわう。また平和と幸福を祈願する老若男女も多く訪れる神仏混淆の社寺である。

   最近の末世的な世の中の実情では、まず何より人々の生活の平安と将来への希望を願わざるを得ない。

   そしてさまざまなところで「偽装」があからさまになっているように社会システム全体の矛盾、不条理がきしみ始めている。今年は本当の意味での安心と安定の生活をすべての人々が送れるような、「偽装」ではない「真正」な「改革」への転換の流れが動き出すことを期待したい。

 帰り道には、豊川(とよがわ)の川縁に降り、源流の奥三河山間部と本宮山を望む絶景地に立ちながら、河川の平安と水源山間部の地域社会の持続可能な活性化の方途を想った。

   この地点に立つと何時も気持ちが安らぎ、勇気を喚起してくれる不思議な空間に包まれる。この川の流れを再生し、本当の意味での上・下流の共生が可能な流域社会になるよう心を新たにする一刻をすごした。

   私のこの地域での活動の原風景のひとつでもある。

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2007年12月27日 (木)

開発で「いじめすぎた」川

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 愛知県東部を流れる豊川(とよがわ)で40年にわたる設楽ダム計画により難民状態にある水源地域の住民と、中・下流でダム反対の活動を続けている住民による交流、懇談会があった。

   長年の経過の中で過疎化と超高齢化、それに追い打ちをかけるようなダム問題で地域社会も、住民生活も限界状態にある。ダムに負けない地域づくりをどう進めるのか、率直な意見交流がおこなわれた。

 会場の赤引温泉は、弘法大師によって発見されたという由縁のある豊川・宇連川沿いに建つ古い一軒宿。かつては川縁の部屋と風呂は豊かな清流を望むまさに“癒しのやど”であった。しかし、豊川用水のためのダムと取水堰が出来てからは、通常はまったく流れが止まったまま。水資源開発のために完全に川が寸断されてしまったのである。

   国土交通省の担当者がいみじくも言うように、豊川は水資源開発のために「いじめすぎ」て、生態系が破壊された。豊川の本流・寒狭川上流に計画されている設楽ダムは、その目的の一つとしてこの枯れ川に流水を復活するための「環境にやさしいダム」と国交省はいう。しかし、ダム建設による豊川全体の生態系の破壊はもはや再生不可能になることは間違いない。

 上2枚の画は赤引の裏手で、たまり水だけで流れのない、川とは言い難いすがた。下2枚の画は宿から4,5㎞下流の寒狭川との合流点。右はまったく水が流れない宇連川、左の寒狭川の流水でようやく豊川が回復し、三河湾へと流れる。無用な設楽ダムでこれ以上、水源地域と豊川流域の破壊を推し進めることは許されない。

   最近の国交省の説明では総事業費が2070億円、愛知県負担分が797億円の巨額のムダな事業は後々まで禍根を遺すことになる。水源地域の再生は重要な国家政策だ。

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2007年11月29日 (木)

ダム⇄ムダ

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   総貯水容量 9800万トンの内、3分の2の6000万トンが目的のはっきりしない不特定容量という特異な計画の設楽ダム。

   計画から35年、財産一筆調査がほぼ終わり、補償基準の提示間際であるが、水没予定地域の130世帯あまりの住民らがダム難民化している。長年のダム対応と高齢化で疲れ切った状態にある。

   上の写真はダム計画の模型の水没範囲。下は水没予定地の中心集落の一つ、川向地区。空き家が目立ち始めている。30年経ってもまだ本体工事が進まない、これからまだ完成までに20年近くかかるという。大いなるムダなダムだ。

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水盗り

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   豊川は水資源開発で川をいじめすぎていると言われている。
水資源の開発と称して徹底的な水盗りの実態が上の写真。

   新城市大野頭首工の下流はまったくの枯れ川状態だが、
左側の用水路は満々の流水。川の生態系破壊そのものだ。
この水盗りの破壊を覆い隠すために、また設楽ダムを造るという。
性懲りもない愚行以外の何者でもない。

   これからときどきその実態をスナップしながら追及していく。

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